水彩画でみる徳島の風景

本会機関誌「中央会とくしま」の表紙は、本会顧問 布川嘉樹氏による水彩画で飾られています。「中央会とくしま」の表紙を飾った四季折々の徳島の風景を布川顧問のコメントとともにご紹介します。

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「初夏の丈六寺」  組合活性化情報「中央会とくしま」平成27年度第1号(第135号)掲載

 

 古希から始めた水彩画で県内各地の風景を描き続けて8年、この歳になって夢中になれるものがあって大変幸せに思っています。今回表紙に掲載して頂いたのは、初夏の丈六寺 一の門です。丈六寺は曹洞宗の寺院。山号は瑞麟山。本堂の本尊は釈迦如来。観音堂に設置されている聖観世音菩薩坐像が旧来からの本尊です。県内の寺院の中では文化財が多く阿波の法隆寺と呼ばれています。大本山永平寺との中間に本寺がない無本寺です。この 一の門 は大門とも総門とも呼びます。中国の僧 彗林 が書いた瑞麟山の扁額があります。

「蒲生田岬」  組合活性化情報「中央会とくしま」平成27年度第2号(第136号)掲載

 四国最東端の岬で灯台からの眺望は素晴らしく、沖合には伊島がたたづみ、晴れた日には遠く大鳴門橋、淡路島、和歌山県まで望むことが出来ます。室戸阿南海岸国立公園を代表する岬で、海岸ではゴロゴロとした大きな石が波に洗われ、北寄りの砂浜はアカウミガメの上陸産卵地でもあり、岬の付け根にある大地周辺は珍しい亜熱帯植物群落として知られています。

「文化の森総合公園」  組合活性化情報「中央会とくしま」平成27年度第3号(第137号)掲載

 

 文化の森総合公園は八万町の向寺山にある徳島県の総合文化施設です。美術館、博物館、文書館などの施設を中心部に設置し、その周囲に広場や森を配置して散策路を巡らせ、それら全体を保存林が囲むという構成です。とくしま88景に選定され、阿波歴史文化道にも指定されています。なかでも文書館は太平洋戦争の戦禍を免れた旧県庁舎の玄関周りを移築したものです。本画は錦秋に彩られた文書館を山側から写生しました。

「徳島城公園の石垣」  組合活性化情報「中央会とくしま」平成27年度第4号(第138号)掲載

 

 徳島城の石垣は、眉山から切り出された「阿波の青石(緑色片岩)」を多く使った緑色の石垣として知られています。石垣の積み方は時代によりさまざま。初期に造られた本丸東側の石垣は自然石をそのまま積み上げた野面積みで迫力満点。最も新しいのは大手門付近の太鼓櫓で、乱積みではなく整層積みになっています。桜の時期には桜と石垣、お濠の共演は圧巻です。

「大川原高原」  組合活性化情報「中央会とくしま」平成28年度第1号(第139号)掲載

 大川原高原山頂からは、遠くは紀伊水道、徳島平野、阿讃山脈など360度のパノラマが楽しめます。頂上付近には放牧場が有り、4月下旬から9月下旬まで牛たちがのんびり草を食べています。また標高900m付近では、7月上旬から中旬にかけて約三万株のあじさいが咲き乱れて、風力発電所の風車15基と共に観光客の目を楽しませています。

「そばの花」  組合活性化情報「中央会とくしま」平成28年度第2号(第140号)掲載

 

 つるぎ町貞光の猿飼集落は、名瀑・鳴滝や土釜といった名勝地付近に位置する急傾斜地の集落で、野菜やそばなどを生産しています。毎年10月になると、傾斜25度を超える急傾斜の畑一面がソバの白い花で彩られ、美しい景色を生み出します。県西部2市2町で「徳島剣山世界農業遺産推薦協議会」を結成して、ここ猿飼集落で見られるような剣山山系の急傾斜地農法を世界農業遺産への登録を目指して運動しています。

「だるま朝日」  組合活性化情報「中央会とくしま」平成28年度第3号(第141号)掲載

 

 沖洲から見ただるま朝日。太陽の蜃気楼現象の一種で、海面に太陽の光が反射し、2つの太陽がつながってだるまのように見えることから「だるま朝日」と言われています。空気が澄んだ冬場に見られる珍しい自然現象の一つです。だるま朝日が昇る場所は各地にありますが、多くはシーズンに1、2度見られるかどうかです。ところが、徳島の沖洲は約70日間のシーズン中に30回前後見ることが出来る稀有なスポットと言われています。右は、お亀灯台です。

「生名谷川桜ロマン街道」  組合活性化情報「中央会とくしま」平成28年度第4号(第142号)掲載

 生名谷川は勝浦郡勝浦町の水源より勝浦町を経て勝浦側上流に注いでいます。川の両岸約1キロの区間にソメイヨシノやしだれ桜、八重桜が約400本植えられ、「生名谷川ロマン街道」と名付けて県下を代表する桜の名所の一つになっています。開花時期には多彩なイベントを企画し、船下りや産直市、ステージショーなどが行われ、夜間は提灯約500個とLED約30個を取り付けて幻想的な夜桜を演出します。

「12番札所焼山寺境内」  組合活性化情報「中央会とくしま」平成29年度第1号(第143号)掲載

標高938mの焼山寺山、その8号目近くにある焼山寺は、66番雲辺寺に次いで四国霊場で2番目に高い札所です。山上への道は厳しく、昔は「一に焼山、二にお鶴、三に太龍」と呼ばれる遍路の難所の一つでしたが、現在では境内近くの駐車場まで車で行くことが出来ます。参道や境内には樹齢数百年という杉の巨木が立ち並び、凛とした山岳寺独特の空気感もあって身の引き締まる気がします。鶴林寺へ至り次の札所太龍寺へ降りる道には古くからの丁石が残り、最も古いものは貞治2年(1363年)と記されています。こうした史跡がもとで平成22年10月、遍路道では初の国指定文化財の認定を受けました。

「剣山から望むジロウギュウ」組合活性化情報「中央会とくしま」平成29年度第2号(第144号)掲載

標高1,955mの剣山は石鎚に次ぐ西日本第二の高峰で古くから山岳信仰の霊峰として知られています。日本百名山の一つに選定され、徳島県では県のシンボルとされています。剣山は別名太郎笈と呼ばれ、南西側に対峙する次郎笈と太郎、次郎の兄弟峰となっています。次郎笈は剣山と変わらない高さ(標高1,929m)と大きさの立派な山容を横たえており、山頂は360度の眺望が広がっています。剣山から次郎笈までの参道はよく整備され、一帯は剣山国定公園に指定されています。因みに笈とは経典などを背負う笈(おいずる)のことで山を意味すると言われます。

 

「南阿波サンライン」  組合活性化情報「中央会とくしま」平成29年度第1号(第145号)掲載

県南の日和佐町から牟岐町まで、黒潮洗う海岸線に沿って走る全長18㎞の観光道路です。起伏にとんだ眺めが素晴らしい。この周辺の岸壁には、ウバメガシ、クロマツがびっしり張り付くように生え、千羽海崖展望台、日和佐浦展望台等、ポイントごとに展望台があります。そこからは、室戸阿南海岸国定公園の美しい海岸線と雄大な太平洋の景観を一望できます。途中の千羽海崖では、高さ200mもある断崖絶壁が太平洋に向かって2㎞にわたって続いています。また付近は格好の釣り場として有名です。徳島県南部は公害が少なく空気が美しいため天体観測に適すとされ、関西各地から天文マニアが集まります。

「袋井用水の桜」  組合活性化情報「中央会とくしま」平成29年度第1号(第146号)掲載

徳島市鮎喰町の袋井用水水源地です。堤防上に古い石碑が立っています。碑文には「楠藤翁頌徳之碑」の文字。江戸時代に近くにあった島田村の大地主で、袋井用水を作った楠藤吉左エ門の業績をたたえるものです。元禄年間、鮎喰町あたりにあった島田、庄、蔵本という三つの村は水の便が悪く、農地は稲作に不適でした。そこで立ち上がったのが庄屋の吉左エ門でした。私財をなげうち難工事の末地下水脈を掘り当てました。その後工事は子孫に引き継がれて、用水は完成し、水田は潤い、農業生産が大きく発展しました。現在一帯は公園になっており、春になると見事な桜が咲き誇り、付近の住民の憩いの場となっています。

次郎ギュウから望む剣山  組合活性化情報「中央会とくしま」平成30年度第1号(第147号)掲載

剣山は千数百メートルの山々が連なる四国山地の東部に位置する標高1,955mの山で、同じく四国山地西部の石鎚山に次いで、近畿以西の西日本では二番目の高峰です。日本百名山のひとつに選定され、徳島県のシンボルとされています。原生林が姿を残し、キレンゲショウマなど高山植物群生地もあり、四季の変化が楽しめます。別名太郎笈と呼ばれ、南西部の次郎笈と対峙します。山名については諸説があり、呼び名についての論争がありましたが、1963年、徳島県は「つるぎさん」として統一することを決め、剣山の近隣自治体の名前は「つるぎ町」であるなど、公式では「つるぎ」に統一されました。

丈六寺 三門  組合活性化情報「中央会とくしま」平成30年度第2号(第148号)掲載予定

丈六寺は曹洞宗の寺院。山号は瑞麟山。本堂の本尊は釈迦如来。観音堂に設置されている聖観世音菩薩坐像が旧来からの本尊です。県内の寺院の中では文化財が多く、阿波の法隆寺と呼ばれています。大本山永平寺との中間に本寺がない無本寺です。丈六寺には本堂まで一門、二門、三門まであります。一門は大門とも総門とも呼び中国の僧彗林が書いた瑞麟山の扁額があります。三門は室町時代末期の建造。和洋、禅宗様折衷の二重門で、重要文化財に指定されています。秋には一門から二門、三門に至る参道は見事な紅葉が空を覆います。

大鳴門橋  組合活性化情報「中央会とくしま」平成30年度第3号(第149号)掲載予定

大鳴門橋は、兵庫県の南あわじ市福良丙(淡路島門﨑)と徳島県の鳴門市鳴門町土佐泊浦(大毛島孫﨑)間の鳴門海峡の最狭部を結ぶ吊り橋で、1985年6月8日に開通しました。本州と四国を結ぶ三つの本四架橋ルートの一つである神戸淡路鳴門自動車道として供用され、四国地方と近畿地方の交通の要になっています。橋長は1629m、中央径間は876m、幅は25m、主塔の高さは144.3mです。鳴門海峡は徳島県を代表する観光地の一つであり、鳴門側から橋脚付近まで、橋桁付近まで、橋桁下部に設置された延長約450mの遊歩道である「渦の道」を進むと、展望台から鳴門海峡のパノラマや、足元から45m真下に鳴門の渦潮を見下ろすことができます。大鳴門橋は瀬戸内海国立公園および名勝に指定された鳴門海峡にふさわしい景観を持つ道路として1987年の道の日に「日本の道100選」に選定されました。

「薬王寺伽藍遠望」  組合活性化情報「中央会とくしま」平成30年度第4号(第150号)掲載予定

四国霊場23番薬王寺は、美波町日和佐駅の北西600メートル程の山腹にあります。本尊は厄除け薬師如来で、古くから厄除けの寺として有名です。たびたび火災にあい、現在の本堂は1908年に再建されたものです。63年に再建された兪祇塔は、仏教の経分の一つ「兪祇塔」を形であらわしたものとされています。高さ29メートルの三階造りで、各階に宝物展示室とロビーがあり、塔からは日和佐の街並みや日和佐湾が見渡すことができます。境内には、33段の女厄坂と、42段の男厄坂があり、女33歳、男42歳が厄年で厄年に当たる男女が硬貨を一段一段に置いて参拝します。四国一の厄除けの寺だけに年間百万の人が参拝します。四国一の厄除けの寺だけに年間百万の人が参拝します。阿波発心の四国霊場も打ち終えとなります。

 

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